『沈まぬ太陽』


製作年: 2009年
製作国: 日本
収録時間: 202分
出演者: 渡辺謙 石坂浩二 松雪泰子 三浦友和 鈴木京香
監督: 若松節朗
製作: 角川歴彦
脚本: 西岡琢也
原作: 山崎豊子




昭和30年代―、巨大企業・国民航空社員の労働組合委員長、恩地元。組合委員長として職場環境の改善に取り組んだ結果、恩地を待っていたのは会社からの海外赴任辞令だった。恩地はパキスタン、イラン、そして路線の就航もないケニアへと赴任。会社は帰国をちらつかせ、恩地に組合からの脱退を迫る一方で、露骨に組合の分断を図っていた。そんな中、共に闘った同期の行天四郎は早々に組合を抜け、エリートコースを歩みはじめる。同僚でありながら行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹は、対照的な人生を歩む2人を冷静に見続ける…




去年初めて山崎豊子の作品にチャレンジしたが、その時読んだのが『沈まぬ太陽』だった。まだアフリカ編を読んでいる時に映画化を知り、劇場公開までには読み終えたいと頑張ったのだが、読み終える前に公開されてしまった。できれば映画館で観たいと思ってたが、いつものごとくDVDに。


202分という長さ、それでも短すぎたか説明不足なシーンが沢山あった。長編小説を映画化するなら、流行の3部作とかにした方が良かったのでは。そんなわけだから会長室編の辺りになると、なんだか話が飛んでるような…。原作読んでない人にはなんのこっちゃな感じになってんじゃないのか。そもそも小説のように順に描いてった方が良かったと思う。それと、山崎豊子の作品は結局『沈まぬ太陽』しか読んでないが、原作は苦しさや腹立たしさを読んでて感じたけど、映画にはそれを感じなかった。まだまだだな。


映画は主に御巣鷹山編と会長室編だったけど、原作はアフリカ編が俺は一番面白かった。


ちなみに本作は一応フィクションになっている。モデルはいるもののね。が、似たような企業があるが、最近破綻しちゃって税金で助けられちゃって…。
本作では会社側が悪者だが、実際破綻の原因は全て会社ではなく、いくつもある組合も原因だと。自分達の利益より、客のことや安全を第一優先にしてくんないとね。良い金貰ってんだから。


採点 ★★